にっきにゃっき日記

あまり決めずにいろいろ書いています。気が向いたら覗いてください。うれしいです。

読書

『ボッコちゃん』再読中です。

星新一さんのショートショート集『ボッコちゃん』のプレミアムカヴァー2020版を本屋さんで買って読んでいるところです。 本屋さんでぶらぶらしていてたまたま目についたので「なつかしいなあ」と思いました。 星新一さんの本で最初に買ったのは『きまぐれロ…

フリードリヒ・フーケ 『水の精(ウンディーネ)』を読んで

フーケまたはフケーは、ドイツ(プロイセン王国)の作家で、1811年に発表された本作が代表作といわれています。くくりとしては、ドイツ初期ロマン主義の作家、詩人です。 『ウンディーネ』は物語のヒロインの名前であり、『水の精』はその出自によります。水…

松浦弥太郎『おとなのまんなか』を読んで

松浦弥太郎さんの著作は、以前何冊か読んだことがあります。 この本は、地域のコミュニティFM「渋谷のラジオ」で放送された「50歳のきほん」を元に加筆、修正をしたものとのこと。 松浦弥太郎さんの経歴はユニークで、若い頃大変苦労して紆余曲折を経ながら…

ドストエフスキーの『虐げられた人々』について

ど、ど、ど、ドストエフスキー す、す、す、好きと言いたい し、し、し、『虐げられた… ひ、ひ、ひ、…人々』 そ、そ、そ、それは、二十歳のころ は、は、は、初めての ど、ど、ど、ドストエフスキー な、な、な、泣きながら読んだ お、お、お、思い出の小説 …

アランの法則〈幸福のひけつ〉

人間、時々イライラしたり。不安になったりするものです。 アランはこのように言っています。 「幸福の秘訣のひとつは、自分自身の不機嫌に対して無関心でいることなのである。 最初にこの文章を読んだとき、あぁとひざを叩きました。得をしたというよりは「…

世に定めなきものは……

きょうは、何を書きましょうか。 古典文学の好きな一節の話です。 『千年・万年とちぎれども、やがてはなるる中もあり。あからさまとは思へども、ながらへ果つることもあり。世に定めなきものは男女のならひなり』 平家物語の「祇王」(ぎおう)の一節です。…

方丈記とモーツァルト

きょうは、何を書きましょうか。以前、法事で親族が集まったときの話です。 もう60歳に手が届くのですが、彼は『方丈記』に傾倒していて、過去に、二百回以上読んで、まだこれからも読むというのです。 方丈記は学校でも習った鴨長明(かものちょうめい)の…

再読『語彙力こそが教養である』

角川新書 齋藤 孝著 多くの語彙をインプットし、適切な使い方でアウトプットできる人が教養のある人。 そんな、インプットとアウトプットの仕方を伝授してもらえる有難い本だ。 数年前一度は読んで、いいなと思ったから本棚に今もあるわけだが…… 実践せず今…

新潮文庫 カミュ『ペスト』より

「……もちろん、人間は犠牲者たちのために戦わなきゃならんさ。しかし、それ以外の 面でなんにも愛さなくなったら、戦ってることが一体なんの役に立つんだい?」

A いいえ、カミュ様が書いた!

Q『聖書』はヒトが書いた?A えーっと、神様が書いた?Q『ペスト』はヒトが書いた?A いいえ、カミュ様が書いた!

カミュの小説『ペスト』

カミュの小説『ペスト』 山積みで売っていた この書店で一人一冊限定 なるほど、この不安な時には なにか頼るものが必要だ マニュアルがあれば安心だ 打ち勝つ知恵が必要だ 自分を守る洞察力が必要だ そう思った僕は会計に並んだ こんなに期待することが 正…