再読『語彙力こそが教養である』
角川新書 齋藤 孝著
多くの語彙をインプットし、適切な使い方でアウトプットできる人が教養のある人。
そんな、インプットとアウトプットの仕方を伝授してもらえる有難い本だ。
数年前一度は読んで、いいなと思ったから本棚に今もあるわけだが……
実践せず今に至っているが、今回通読して、なるほどと、膝を打つことは多かった。
だから実行するかどうか。
言い訳ではないが、実際にはアウトプットはともかくもインプットについては、
人並みのことはやっていると思う。
それは今回再読して、あらためてかんじたことだ。
また、本に書いてあることは必ずしなければならないという理由もない。
するもせぬも自由だ。
反発しているわけでもなんでもない。ただ、練習や努力が苦手で、
怠惰なだけなんですわ!
本を読み理解し納得するだけではなく、感銘を受ける、感服する、
受容するこころが、まずは大切だ。
この著者をして、ここまでの語彙愛を語らしめるわれらが先人諸兄の遺産、
あるいは現代文化の所産に背筋が伸びる思いがする。
そう思うだけで、もうお腹いっぱい味わった気になったりするのが曲者だが。
次にこの本を読むのはいつのことだろう。そして、どんなことを思うだろう。
何度読んでもまた読みたくなる。読むたびに新しいことを教えてくれる。
良い本とはそういうものだと思う。