何という豪華賞金! 新潮文庫『全世界史(上)』出口治明著より
サーサーン朝ペルシャが、イスラム軍に滅ぼされたとき「ギリシャ・ローマのあらゆる古典が発見されました。」
その後「アッパース朝七代カリフ、マームーンはバグダードに、図書館兼天文台を建設します(830年)」「多くの知識人を招集すると、ギリシャ語からアラビア語への翻訳を命じました。」
そして「マームーンの熱の入れ方は半端なものではなく、アリストテレスの翻訳コンテストを行い、勝った者には翻訳書と同じ重さだけのダイアモンドを渡したという話も残っています。すごいインセンティブですが……」
何というコンテストの豪華賞金!ダイアモンド何カラット分でしょうか⁈
1カラットは、確か0.2グラム。翻訳書の重さが1キログラムだったとしたら、1,000÷0.2=5,000カラット! いったい、ぜんたい、ナンボになるんじゃ〜〜〜驚!
仮に、今のお金で1カラットが50万円としたら、500,000円×5,000カラット=2,500,000,000円!!!!! つまり、わかりやすく書くと《25億円》だってことで、宝くじも真っ青です。
それにつけても、歴史は面白い。
教科としては、あまり好きな科目ではなかったけれど。